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RUNEの部屋 vol.50 ルネの心の友だち「ピエロ」

RUNEの部屋 内藤ルネ公式コラム

こんにちは、ルネスタッフのデメ子です☆

<RUNEの部屋>では、私たちスタッフが内藤ルネについてのお話、イベントの情報やスタッフの日常などをご紹介していきます。

さて、今日はルネが思い入れのある存在「ピエロ」について触れてみたいと思います。

(『私の部屋』NO.33、婦人生活社、1977年)

ルネは20年間連載を担当した『私の部屋』のコラムでピエロについてこう述べています。

空想の世界に世界に住むたくさんのアイドルの中でピエロは哀愁のシンボルだと。

「人の心の中に淋しさという感情が生まれた時、ピエ 口はそっと心の中にしのびこんで来る。つらさやせつなさをかくしておどけてみせるピエロ は時には悲しくても悲しさを秘めて生きてゆかなけ ればならない私たちの人生の心の友――。(中略)

ピエロがやってくると何故かしら心がほのぼのとあたたかくなる――。
私と同じように淋しさを知っているおちびさんがここにもいるのだと知って――。(中略)
淋しさを秘めた哀愁と人の心をときほぐす親しみの二つのものがとけあっている、ピエロの不思議なキャラクターに、私はいつも魅せられている」

ピエロのイメージってみなさんどうですか? 

<道化師>というだけあって、人前でこっけいな振る舞いをしたり、明るいひょうきんなイメージを持つ人もいると思いますが、ルネにはそっと寄り添ってくれるような存在だったのだそうです。

イラストや原画などの作品をたくさん残しています。

ロンリーピエロ

女性にそっと寄り添っているような作品も。また、人形の作品も残しています。

ピエロのポリチネロ

空想や創造することが大好きで、あれこれと架空の存在をイメージしては、作品として形にしてきたルネですが、

ピエロ貯金箱

貯金箱まで作っています! 本当にルネにとって大切で愛しい存在であったことがわかりますね。そして、こんな言葉も寄せています。

「ピエロはね、明るい光にみちたあふれた大通りにはいなくて、ひっそりとした日陰の小道にしょんぼりとたたずんでいるような気がする。だから悲しい苦しい失意の時には大通りをさけて細い裏通りをあるけば、私たちはピエロにきっと逢える…」

ルネの人生は一見華やかなように見えますが、つらかった時期、寂しさや悲しみにのみこまれてしまいそうになったこともたくさんあります。そんな時に創作して、彼の心を癒してくれたのがピエロの存在だったのだと思います。

ルネのピエロをみていただく機会があったら、このことを思い出してくださったら嬉しいです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!それでは、次回をお楽しみに!<RUNEの部屋>から、デメ子がお届けしました。

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